「片手操作が可能、操作が機敏、バッテリが長持ち」という3拍子がそろったXperia Z3C SO-02Gですが、所々で現れるドコモの文字、MVNOテザリングの邪魔をするAPNロックなどXperia Z3Cの魅力を損なっているのが残念なところです。
幸いにしてXperia Z3CにはD5803/D5833というグローバルモデルのが存在します。グローバルモデルは余計なアプリがインストールされていないので、SO-02GにグローバルモデルのROMを焼いてしまえばグローバルモデルと同じようなXperia Z3Cの本来の魅力が発揮できる端末が出来上がります。SIMロック解除した事なので海外ROMを焼いてみることにしました。
SO-02Gの海外ROM化
海外ROMを焼くといっても先人の方々が手順を開拓してくださっているので、手順通りにやるだけです。下記のサイトを参考にさせていただきました。
【レビュー】Docomo版 Xperia Z3 Compact[SO-02G]非Root HK(香港) ROM化手順レビュー – 色々な物をレビューするブログ
念のため海外ROMを焼く前にPC Companionでファームウェアを初期化し、SIMロック解除が維持されることを確認してから作業を行いました。
ソフトウェア、ファームウェア
Xperiaでファームウェアを焼くためのツールとしてflashtoolの最新版、ファームウェアにはD5833の香港版を使用しました。
ROM焼き手順
手順については参考サイトをご覧ください。
ROM焼きから起動後の初期設定まで30分かからずに作業は完了しました。
動作確認
無事起動したので起動直後の様子を見ていきます。
デスクトップ
デスクトップには羊はいません。
端末情報
モデル番号がSO-02GからD5833となっています(左側)。新しいビルド23.0.1.A.1.49があったので更新しました(右側)。
ネットワーク
クワッドバンドのLTEネットワーク、SIMロック解除の状態なども問題なく維持されています。NifMoはAPN設定で認識し通信する事ができました。通話にはガラケーを使っているので通話関連の動作確認はしていませんが、時間が出来たら確認してみようと思っています。
NFCサービスの無効化
海外ROMを焼いてから「NFCサービス」を有効にするとNFCサービスが暴走してバッテリ消費が激しくなります。この問題は、設定でNFCサービスを有効にしなければ発生する事はありませんが、1度設定してしまうと設定から解除する事ができないので注意が必要です。
もしNFCサービスを有効にしてしまった場合には、adbシェルでNFCサービスを無効にすることで回避できます。
% adb shell pm hide com.android.nfc
% adb reboot
海外ROM化して失う機能
海外ROM化すると国内携帯電話の3種の神器と言われている次の機能が失われます。
私は元々使ってないので影響はありませんが、せっかく持っている機能が使えなくなるのは少し勿体無い気がします。
まとめ
国内キャリアのスマホを使うのは初めてでしたが、キャリア端末ということで色々と鬱陶しい部分もありました。しかしながら、こうして海外ROM化する事でそれらは解消され快適になりました。
日本だけで使うならクワッドバンドに対応したこの状態が、海外のSIMフリー端末を使うよりも使い勝手がいいように思います。こんな環境を簡単に手に入れられるのも、グローバルモデルのあるXperiaのいいところかもしれません。