Xperia X Performanceの概要、対応ネットワークバンド、Xperia Z5との比較など

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一つ前の記事では、Xperia Xシリーズ3機種の概要を見てきました。

今回は、Xシリーズの中で唯一日本で発売されることが決まっているXperia X Performanceの概要、対応ネットワークバンドなどをXperia Z5と比較しながらを見ていきたいと思います。

ハイスペックモデルのXperia X Performance

Xperia X PerformanceとXperia Z5/Z5 Premiumとの比較

機種名 Xperia X Performance Xperia Z5 Premium Xperia Z5
OS Android 6.0 Android 5.1 → 6.0 Android 5.1 → 6.0
液晶 5.0インチ
Full HD
1920×1080
5.5インチ
4K
3840×2160
5.2インチ
HD
1920×1080
CPU Snapdragon820
2×2.2GHz+2×1.6GHz
4コア
Snapdragon810
4x2GHz+4×1.5GHz
8コア
Snapdragon810
4x2GHz+4×1.5GHz
8コア
RAM 3GB 3GB 3GB
Flash Memory F8131 32GB
F8132 64GB
32GB 32GB
外部メモリ up to 200GB microSD up to 200GB microSD up to 200GB microSD
本体サイズ 144.0×70.0x8.7mm 154.4×76.0x7.8mm 146.0×72.0x7.3mm
重量 165g 180g 154g
バッテリ 2700mAh
standby(LTE): TBD
3430mAh
standby(LTE): 620時間
2900mAh
standby(LTE): 500時間
カメラ 23MP FHD video 23MP 4K video 23MP 4K video
サブカメラ 13MP FHD video 5.1MP FHD video 5.1MP FHD video
指紋認証
防水/防塵 IPX65/IP68 IPX65/IP68 IPX65/IP68
SIMサイズ nanoSIM nanoSIM nanoSIM
発売時期 2016年06月 2015年10月 2014年10月

Xperia X PerformanceとZ5/Z5 Premiumのスペックを比較して、気づいた点などを列挙してみます。

  • CPUがSnapdragon 810からSnapdragon 820に変更
  • 液晶が5.5/5.2インチから5.0インチにインチダウン
  • 液晶、カメラ共に4K非対応
  • 本体の幅が若干減少、厚みが増加
  • Z5よりも重さが11g増加
  • フロントカメラが5.1MPから13MPに向上
  • バッテリが2700mAhに減少

Xperia X Performanceは、劇的に変化したと言えそうな部分は無さそうですが、CPUがSnapdragon 820に変更した点、液晶が5インチにインチダウンした点、フロントカメラが13MPに向上した点など注目する点がいくつかあります。

また発熱問題が意識されそうなSnapdragon 820

まずCPUですが、Z4の時代から搭載されているSnapdragon 810は発熱が大きな問題になりましたが、既にSnapdragon 820にも発熱の問題が取りざたされています。

Z4と同じSnapdragon 810を搭載しているZ5では発熱について大きな問題にならなかったので対策のノウハウなど蓄積されていそうですが、Snapdragon 820(14nmプロセス)はSnapdragon 810(20nmプロセス)よりプロセスルールが縮小されているので発熱については改めて意識する必要があるかもしれません。

一方Xperia Xの方は、28nmプロセスのMediaTek Helio P10を採用しているので、かなりバランスを取ってきた印象を受けます。

液晶サイズのインチダウンより横幅縮小が意味するもの

次に液晶が5インチにインチダウンしている点ですが、Xperia Z2からZ5までは5.2インチの液晶を搭載しているので、5インチ液晶の搭載は初代Z以来のことです。ただ、液晶サイズのインチダウンも重要ですが、本体の横幅サイズの変化にも注目したいところです。

X Performanceの横幅は70mmありますが、Zシリーズの幅については5インチ液晶を搭載した初代Zが横幅が74mmで最も広く、Z2が73mm、Z3からZ5までが72mmと大きな液晶を搭載しながらも初代Zよりも横幅は狭いです。それなら5.2インチ搭載で横幅72mmのままでもよさそうですが、同じ5インチ液晶搭載のXperia XAは狭額縁で横幅が66.8mmで4.6インチ搭載のコンパクトモデルの65mmとほとんど変わらない横幅となっているので、横幅については意識しているのだと思います。

iPhone SEが4インチに回帰した点でも、今後しばらくは5インチ以下の端末が増えてくるかもしれません。

4Kを捨てたXperia

Z5 Premiumは世界初の4K液晶を搭載した機種として発表されましたが、Xシリーズでは液晶が5インチになったので4K液晶は不要かもしれませんが、Xperia Z5に搭載されていた4K撮影まで外されており、4Kの文字は何処にも見当たりません。

どうやらZ5 Premiumの発売以降4K液晶搭載のスマホは続いていない状況を見ると、市場的に4K液晶の需要はほとんどなかったようです。4K撮影についても撮影した動画ファイルサイズの大きさがネックになるので、スマホに4Kは早すぎたのかもしれません。

4K対応は、消費電力や発熱の問題が付いて回るので、外したことはプラスだと思います。

Xperia X Performanceの対応ネットワークバンド

Xperia X
Performance
GSM GPRS/EDGE 850, 900, 1800, 1900 MHz
UMTS HSPA+ 800 (Band VI), 800 (Band XIX), 850 (Band V), 900 (Band VIII), 1700 (Band IV), 1900 (Band II), 2100 (Band I) MHz
LTE Bands 1, 2, 3, 4, 5, 7, 8,12,13,17,19, 20, 26, 28, 29, 38, 39, 40, 41
Xperia Z5 /
Z5 Premium
GSM GPRS/EDGE 850, 900, 1800, 1900 MHz
UMTS HSPA+ 850 (Band V), 900 (Band VIII), 1900 (Band II), 2100 (Band I) MHz
LTE Bands 1, 2, 3, 4, 5, 7, 8, 12, 17, 20, 28, 38, 40

Xperia Z5/Z5 Premiumでは地域モデルがなくなった代わりに対応バンドが大幅に増えましたが、X PerformanceではZ5以上に対応バンドが増えています。これだけ対応していれば、どこの国に行っても不便はないだろうというほどの対応バンド数です。

新たにドコモが利用するBand 19に対応するようになり、これまで日本国内ではBand 1,3の2バンド対応だったところがBand 1,3,19の3バンド対応となり日本国内で利用しやすくなります。ソフトバンクの1/3/8にも対応しているので、あとBand 21に対応すればキャリアから発売される端末とはサヨナラできそうです。

※ Band 28は、ドコモ、ソフトバンクで利用されている(される予定)ですが、実際使えるかはまだ不明です。

Xperia X Performanceの2つのモデルF8131とF8132の違い

Xperia X PerformanceにはF8131とF8132の2つのモデルが存在します。

F8131はシングルSIMモデル、F8132はDual SIMモデルです。Flash MemoryがF8132が32GB、F8132が64GBという違いもあるようですが、それ以外の違いは無いようです。

Dual SIMは、これまで通り3G/LTEの同時利用は行えず、GSM+3G/LTEの同時利用か3G/LTEの切り替えになると思います。

Dual SIMは、DSDS(Dual SIM、Dual Standby)でした。DSDSなので、3G/LTEの同時待受けが可能ですが、通話時には通信が出来なくなります。

まとめ

Xperia PerformanceをXperia Z5/Z5 Premiumと比較しながら見てきましたが、フロントカメラの性能が上がり自撮り画像が綺麗になるくらいしか恩恵は無さそうです。

対応バンド数の増加や横幅の縮小など良さもありますが、対応バンド数はSIMロックフリー端末としては優れてますが日本での利用には日本のキャリア端末には劣ります。また、横幅の縮小による持ちやすさは厚みと重量の増加でマイナスです。Snapdragon 820への不安もあります。

加えて、この時期に発表されるモデルは日本のキャリアの夏秋モデルに合わせている面があり、Xperia A2/A4/Z4にあったように間に合わせ感が強いです。A2/A4の様に外側だけ変えたのなら安心感もありますが、Z4のようなケースもあるので何とも言えません。

新シリーズのXperia X Performanceですが、スルーでよさそうな気がします。

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