今年2月下旬、Xperia最新モデルはXperia Xシリーズが発表されました。
これまで長らく使われてきたXperia Zシリーズから新たなシリーズとなるXperia Xシリーズに名称が変更され、Xperia Zシリーズからの進化が期待されますが実際は少々異なるようです。
発表から1ヶ月半近く経過してしまいましたが、Xperia Xシリーズの詳細を確認してみようと思います。
Xperia Xシリーズの概要、スペックなど
ラインナップはXperia X/X Performance/XAの3機種
Xperia Xシリーズは、ハイスペックモデルの「Xperia X Performance」、ミッドレンジモデルの「Xperia X」、スーパーミッドレンジモデルの「Xperia XA」という3モデルが発表されました。
スペックから見て、ハイスペックモデルのXperia X PerformanceはXperia Z5の後継または同列のモデル、ミッドレンジモデルのXperia XはXperia M5の後継または同列のモデルです。
スーパーミッドレンジモデルのXperia XAはデザインを重視したモデルで、これまでにはなかったコンセプトモデルです。Xperia Xよりスペックでは劣りますがローエンドモデルのXperia E5ほどではなく、ミッドレンジモデルの少し廉価なモデルといった感じです。
Xperia X/X Performance/XAのスペック
機種名 | Xperia X Performance | Xperia X | Xperia XA |
---|---|---|---|
OS | Android 6.0 | Android 6.0 | Android 6.0 |
液晶 | 5.0インチ Full HD 1920×1080 | 5.0インチ Full HD 1920×1080 | 5.0インチ HD 1280×720 |
CPU | Snapdragon820 2×2.2GHz+2×1.6GHz 4コア | Snapdragon650 2×1.8GHz+4×1.4GHz 6コア | MediaTek Helio P10 4×1.0GHz+4x2GHz 8コア |
RAM | 3GB | 3GB | 2GB |
Flash Memory | 32GB F8131 64GB F8132 | 32GB F5121 64GB F5122 | 16GB F3111/F3113/F3115 32GB F3112/F3116 |
外部メモリ | up to 200GB microSD | up to 200GB microSD | up to 200GB microSD |
本体サイズ | 144.0×70.0x8.7mm | 142.7×69.4×7.9mm | 143.6×66.8×7.9mm |
重量 | 165g | 153g | 137.4g |
バッテリ | 2700mAh standby(LTE): TBD | 2620mAh standby(LTE): TBD | 2300mAh standby(LTE): TBD |
カメラ | 23MP FHD video | 23MP FHD video | 13MP FHD video |
サブカメラ | 13MP FHD video | 13MP FHD video | 8MP HD video |
指紋認証 | ○ | ○ | – |
防水/防塵 | IPX65/IP68 | – | – |
SIMサイズ | nanoSIM | nanoSIM | nanoSIM |
発売時期 | 未定 | 未定 | 未定 |
Xperia Xシリーズは3モデルとも5インチ液晶ということなのでXperia Z5 Premiumの5.5インチ、Xperia Z5の5.2インチよりインチダウンしています。
本体サイズはXperia X Performanceが若干大きい程度で、3モデルに大きな違いはありません。Xperia Z5と比較すると、液晶のインチダウンに伴って縦横(Xperia Z5は146mmx72mm)はわずかに減少しています。一方で厚み(Xperia Z5は7.3mm)は若干の増加となっており、Xperia Z5でも厚く感じたのでかなり厚みを感じそうです。
重量は最も重いXperia X Performanceが165g、最も軽いXperia XAでも137.4g(Xperia Z5 Compactは138g)ということなので、Xperia Z5シリーズの3モデルから大きな変化はないようです。
バッテリは2日持つと謳われていますが、ホワイトペーパーでは具体的なバッテリライフタイムは掲載されなくなっています。最近はシリーズを負う毎にバッテリライフタイムが短くなっていたので、もしかしたらXperia Z5よりも短くなっているかもしれません。実際Xperia Z5はバッテリ持ちが悪いと言われているので、Xperia Xシリーズのバッテリ持ちは気になるところです。
指紋認証はXperia X/X Performanceに搭載、Xperia XAには非搭載です。その割にXperia XAは、指紋認証を搭載しているXperia Z5よりも厚いです。Xperia Z5では指紋認証の影響で厚みが増したのかと思いましたが間違った認識だったのでしょうか。
3モデルの中でXperia X Performanceのみが防水・防塵対応となっています。Xperia Zシリーズでは全てのモデルが防水・防塵対応だったと思うので、Xperia Xシリーズはこれまでとは根本的に扱いが異なるというのを象徴しています。
OSは最新のAndroid 6.0 Marshmallowを搭載しています。
Xperia Xシリーズに搭載の新機能
全体的に特質すべき点が無いようにみえるXperia Xシリーズのスペックですが、いくつか注目すべき新機能が搭載されています。
Xperia X PerformanceとXperi Xには新たに動きを予想するAF「Predictive Hybrid Auto Focus」という機能が搭載されています。これは被写体の動きを追跡し、その動きを予想することでAFを高速化する技術だそうです。スポーツシーンや子供の撮影の時には重宝しそうです。
Sony’s Predictive Hybrid Autofocus in action | XPERIA blog
また、Qnovo社のバッテリ充電を最適化する技術によりバッテリ寿命を延長にする技術が搭載されています。最近のXperiaはバッテリ交換が簡単に出来ないモデルがほとんどなので、バッテリ寿命が延命されるというのは非常に有意義かもしれません。
ただ2日持つというバッテリですが、Xperia Z5シリーズまでは掲載されていたバッテリライフタイムが今回から掲載されなくなっており、Xperia Z5シリーズでは過去のモデルよりもバッテリライフタイムが短くなっていたことがあったので、もしかしたらXperia Z5よりも短くなっているのかもしれません。
コンセプトがあまり感じられないXシリーズ
これまでのXperiaシリーズは、ハイスペックなXperia Zシリーズ、ミッドシップのXperia Mシリーズ、ローエンドのXperia Eシリーズといった明確なシリーズのコンセプトが見えましたが、Xperia Xシリーズはそれぞれのモデルの特徴が見出し難く方向性も見え辛い印象です。
Xシリーズとしてまとめたのであれば何かコンセプトが欲しいところところですが、3モデルを見る限りシリーズでまとめる必要性はなかったのではないかと思います。
それでもまとめたのは何かしらの事情があるのだと思いますが、スマートフォンの性能はすでに十分すぎるほど高まっている現状では単純にネタがなかっただけなのかもしれません。
まとめ
Xperia Xシリーズはあまり注目すべきモデルではないと思いますが、Xperia X Performanceは日本でも発売されると思うので今後の動向に追っていきたいと思います。
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