「Xperia R1/R1 Plus」の概要、ネットワークバンド、E5との比較など

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2017年10月末、Sony Mobileがインド市場向けに「Xperia R1(G2199)」「Xperia R1 Plus(G2299)」を発表しました。

インドという限定的な市場に向けた製品だったせいか、Xperia R1/R1 Plusは発表されるまでほとんど話題に上がらず、この状況での発表はサプライズだったかもしれません。

ホワイトペーパーが入手できたので詳細を確認してみたいと思います。

Xperia R1/R1 Plusのスペック

機種名Xperia R1Xperia R1 PlusXperia E5
OSAndroid 7Android 7Android 6
SoCSnapdragon 430Snapdragon 430MediaTek MT6735
本体
サイズ
146x73.2x8.89mm146x73.2x8.89mm144x69x8.2mm
重量154g154g147g
バッテリ2620mAh2620mAh2300mAh
画面5.2インチ
HD 1280x720
5.2インチ
HD 1280x720
5.0インチ
HD 1280x720
内蔵
メモリ
2GB/16GB UFS3GB/32GB UFS1.5GB/16GB
外部
メモリ
microSDXC 最大128GBmicroSDXC 最大128GBmicroSDXC 最大200GB
背面
カメラ
13MP ExmorRS IMX25813MP ExmorRS IMX25813MP
前面
カメラ
8MP S5K4H88MP S5K4H85MP
Wi-Fi802.11 b/g/n802.11 b/g/n802.11 a/b/g/n
BluetoothBluetooth 4.2Bluetooth 4.2Bluetooth 4.1
USBUSB Type-CUSB Type-CMicro USB
生体認証---
NFC---
おサイフ
ケータイ
---
ワンセグ/
フルセグ
-/--/--/-
耐久性---
SIMnanoSIMnanoSIMnanoSIM
その他---
発売時期不明不明2016年9月

スペックで目についたのはSoCにSnapdragon 430搭載、液晶が10点マルチタッチ、フロントカメラのイメージセンサーがSamsung S5K4H8搭載といった点、加えてXperia XA1 Plusに搭載された指紋認証は非搭載という点です。

Snapdragon 430搭載

近年、XperiaのエントリーモデルやミッドレンジモデルにMediaTekのSoCが搭載されてきましたが、Xperia R1にはQualcommのSnapdragon 430搭載となっています。

性能は今年発売されたXperia XA1シリーズに搭載のHelio P20とXperia L1に搭載のMT6737Tの間くらいというラインナップの立ち位置通りではないかと思います。

10点マルチタッチ

Xperiaに搭載されている液晶のマルチタッチは、ミッドレンジ(Xperia XA1シリーズなど)4点、フラッグシップモデルで10点です。

インド市場向けに特化したものなのか、今後標準になっていくのかわかりませんが、同価格帯の製品より高性能となっています。

Samsung S5K4H8

Xperia R1/R1 Plusのフロントカメラのイメージセンサーは、Samsung製S5K4H8搭載となっています。S5K4H8はオートフォーカスなし、動画撮影が20fpsとかなり微妙な性能です。

ただし、近年Xperiaに搭載されているイメージセンサーは、(フロント・リア共に)Xperia E5とL1以外は全てSony製CMOSイメージセンサーのExmorシリーズ、Xperia E5とL1はExmor非搭載(詳細不明)なので、Exmor非搭載はエントリーモデルとしては標準的です。

一方、リアカメラにはExmor RS IMX258が搭載されており、エントリーモデルとしては通常より高性能となっています。

指紋認証センサーは非搭載

Xperia R1/R1 Plusには非搭載となっています。

2017年10月に発売になったXperia XA1 Plusには、ミッドレンジモデルで初搭載となる指紋認証センサーが搭載されましたが、Xperia R1/R1 Plusには搭載されなかったようです。

SoC、指紋認証センサー、イメージセンサーあたりがミッドレンジモデルとエントリーモデルの差別化なのかもしれません。

Xperiaの指紋認証センサーは電源と一体のためか本体が厚めの傾向にありますが、Xperia R1/R1 Plusは非搭載でも8.89mmと比較的厚みがあります。

R1とR1 plusの違い

Xperia R1とR1 Plusと機種名が異なっていますが、両機の違いはRAM容量と内部ストレージ容量(R1が2GB/16GB、R1 Plusが3GB/32GB)のみです。

デュアルSIMモデル

モデル番号の末尾が奇数ですが、デュアルSIMモデル(Dual nano SIMs)のようです。

SoCがSnapdragon 430ということで安価な3G/LTEのDSDS可能な端末となりそうですが、インド市場向けということで対応ネットワークバンドに乏しく、対応地域以外での使い勝手は良くありません。

内部ストレージはUFS?

Sony Mobileインドの公式サイトで確認すると内部ストレージはUFSとなっています。

UFSは従来のeMMCより高性能なストレージで、XperiaシリーズではXperia XZ Premiumから採用され、最新のXperia XZ1/XZ1 Compactでも採用されています。

ただ、上位モデルのXperia XA1 PlusではeMMCが採用されており、本当にエントリーモデルで搭載されているか少々疑わしいです。実際に搭載されているならパフォーマンスはかなりいいはずです。

対応ネットワークバンド

機種名/Modelネットワークバンド
Xperia R1 G21993GB1/2/5/8
4GB1/2/3/5/7/8/40/41
5G非対応
Xperia R1 Plus G22993GB1/2/5/8
4GB1/2/3/5/7/8/40/41
5G非対応

3Gバンド

Band周波数通信キャリアG2199G2299
12100NTTドコモ(FOMAサービスエリア)
ソフトバンク(SoftBank 3G)
アジア
21900PCS
米AT&Tモビリティ
米T-Mobile
加Rogers
5850米AT&Tモビリティ
豪Telstra
加Rogers
ブラジルClaro
Telemig Celular
8900フィンランドElisa
タイAIS
豪Optus
Vodafone
ソフトバンク(プラチナバンド)

4G/LTEバンド

Band周波数通信キャリアG2199G2299
12100NTTドコモ
KDDI/沖縄セルラー電話
ソフトバンク
中国、タイ、フィリピン
21900カナダ
中南米
31800NTTドコモ (東名阪バンド)
楽天モバイル(MNO)
ソフトバンク
中国、香港、台湾、タイ
豪州、ニュージーランド
欧州
5850豪州
中国
72600台湾、香港、タイ(予定)
TeliaSonera (北欧)
豪州、ニュージーランド
カナダ、中南米
8900ソフトバンク
中国、台湾
タイ、インドネシア
欧州
中南米
ニュージーランド
40-タイ(予定)
中国、香港
豪州
インド
南アフリカ
インドネシア
41-米国 (クリアワイア)
中国
Wireless City Planning(AXGPサービス)
UQコミュニケーションズ(WiMAX 2+)

価格、発売日

価格はXperia R1がINR 13,990 (約24,600円)、Xperia R1 PlusがINR 15,990 (約28,150円)。発売日は2017年11月。

まとめ

Xperia R1/R1 Plusは、エントリーモデルながら所々が性能が強化されており、十分実用に足る機種ではないかと思います。

今後発売されるエントリーモデルがXperai R1/R1 Plusをベースとした性能になるのでれば、エントリーモデルも期待が持てる機種になりそうな気がします。

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