「Xperia 1 IV」「Xperia 1 III」の比較
スペック比較
機種名 | Xperia 1 IV 国内キャリア版 | Xperia 1 III 国内キャリア |
---|---|---|
OS | Android 12 | Android 11 |
SoC | Snapdragon 8 Gen 1 | Snapdragon 888 5G |
本体 サイズ | 165x71x8.2-9.7mm | 165x71x8.2mm |
重量 | 185g | 187g |
バッテリ | 5000mAh USB PD ワイヤレス充電 | 4500mAh USB PD ワイヤレス充電 |
画面 | 21:9 6.5インチ 有機EL 4K HDR 1644x3840 | 21:9 6.5インチ 有機EL 4K HDR 1644x3840 |
内蔵 メモリ | RAM 12GB ROM 256GB UFS | RAM 12GB ROM 256GB/512GB UFS |
外部 メモリ | microSDXC 最大1TB | microSDXC 最大1TB |
背面 カメラ | 12MP 1/2.5" ExmorRS 16mm F2.2 12MP 1/1.7" ExmorRS 24mm F1.7 12MP 1/3.5" ExmorRS 85-125mm F2.3-F2.8 3D iToF | 12MP 1/3.4" ExmorRS 16mm F2.2 12MP 1/1.7" ExmorRS 24mm F1.7 12MP 1/2.9" ExmorRS 70/105mm F2.3/2.8 3D iToF |
前面 カメラ | 12MP 1/2.9" ExmorRS F2.0 | 8MP 1/4" F2.0 |
Wi-Fi | a/b/g/n/ac/ax | a/b/g/n/ac/ax |
Bluetooth | 5.2 | 5.2 |
USB | USB 3.2 Type-C | USB 3.1 Type-C |
生体認証 | 指紋(側面) | 指紋(側面) |
NFC | 対応 | 対応 |
おサイフ ケータイ | 対応 | 対応 |
ワンセグ/ フルセグ | -/- | -/- |
耐久性 | IP65/68 | IP65/68 |
SIM | nanoSIM+eSIM | nanoSIM |
その他 | 3.5mmオーディオジャック | 3.5mmオーディオジャック |
発売時期 | 2022年6月 | 2021年7月 |
スペック上から確認できる主要な変更点は、SoC、カメラ、バッテリ容量、対応SIM。スペックに掲載されない変更点では、ディスプレイやスピーカーなどです。
チップセット
Xperia 1 IVは、新型チップセットのQualcomm Snapdragon 8 Gen 1 Mobile Platformを搭載しています。Snapdragon 8 Gen 1になり、これまでの数字3桁の製品名(Snapdragon 888など)から命名規則が変化しています。
SoC | Snapdragon 8 Gen 1 | Snapdragon 888 |
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CPU | Cortex-X2x1 Cortex-A710x3 Cortex-A510x4 | Cortex-X1x1 Cortex-A78x3 Cortex-A55x4 |
GPU | Adreno 730 | Adreno 660 |
プロセス技術 | 4nm | 5nm |
Snapdragon 8 Gen 1は、CPUのコア数はSnapdragon 888から変わっていませんが、Cortex-X2が1コア、Cortex-A710x3が3コア、Cortex-A510が4コアと構成内容が全て新コアに変わっています。CPU性能がSnapdragon 888より20%向上する一方で、電力効率が30%向上しています。
GPUは新アーキテクチャとなるAdreno 730を搭載。こちらもGPU性能が30%向上する一方で、電力効率が25%向上しています。
AnTuTuスコアは、Snapdragon 8 Gen 1が約100万、Snapdragon 888が約80万ほどなので、公式発表通りの性能向上となっている感じです。
プロセス技術は4nmへと進化しています。進化と共に話題となるのが発熱ですが、Snapdragon 8 Gen 1でも発熱について指摘されています。ソニーはXperiaの過去モデルで大型の放熱部材を搭載するなど発熱対策を施していたので、Xperia 1 IVでも何らかの発熱対策が施されているはずです。しかし、発熱問題はかなりネガティブなので注視する必要があると思います。
カメラ
Xperia 1 IVのリアカメラは、広角+超広角+望遠+3D iToFの構成は変わりませんが、望遠カメラが大きく進化しています。
望遠レンズは、世界初となる焦点距離85mm(F2.3)~125mm(F2.8)の望遠光学ズームレンズを搭載しています。85mm~125mm焦点距離間での光学ズームに対応し、解像度やAF性能の劣化なく動画や静止画の撮影が可能になります。Xperia 1 IIIは70mm(F2.3)/105mm(F2.8)の可変式望遠レンズが世界初搭載で話題となりましたが、Xperia 1 IVは望遠光学ズーム搭載により撮影の自由度は大きく向上したと言えます。
また、動画撮影において、撮影を停止しなくてもカメラの切り替えが可能になりました。カメラの性能アップ以上に使い勝手の向上を感じますが、他社機種では普通に出来るのでようやくと言った感じです。Xperia 1 IIIなどにもVideograpy Proの更新で対応されるといいですね。
フロントカメラも大きく変わり、センサーサイズが1/2.9″に大型化し、有効画素数も1220万画素へアップしています。イメージセンサーは他社製からソニー製のExmor RS for mobileになっています。
バッテリ容量
Xperia 1 IVのバッテリ容量は、Xperia 1 IIIから500mAH増量の5000mAhです。バッテリ容量増とSnapdragon 8 Gen 1の省電力化により、バッテリ持ちにかなり期待が持てそうです。
バッテリ容量は増えていますが、本体サイズは変わらず、重量は2g軽量となっています。
SIM
Xperia 1 IVは、Xperiaハイエンドモデルでは初となるeSIM搭載です。Xperiaとしては、Xperia 10 III liteでeSIMが初搭載です。
日本を除くアジア地域(香港、台湾、シンガポールなど)ではnanoSIMx2となっているので、海外版を購入する際には確認をお忘れなく。
ディスプレイ
ディスプレイは、6.5インチ4K HDR対応有機ELと変わりませんが、輝度がXperia 1 III比で約50%向上し、明るい環境下での視認性が向上。また、動画などの視聴時に色の再現性を最適化する「リアルタイムHDRドライブ」が新搭載されています。
リフレッシュレート120Hz、240Hzの残像低減(モーションブラーリダクション)、240Hzタッチ検出(タッチサンプリングレート)は、Xperia 1 IIIと同じく搭載されています。
サウンド
Xperia 1 IIIで音質性能が向上したは、Xperia 1 IVでさらに改良されています。新しいスピーカーユニットが搭載となり、ベースやバスドラムなどの低域音の再現性が向上しています。
また、ソニーミュージックと共同開発した、クラウド処理による高音質化でプロレベルの録音を実現する音楽録音機能「Music Pro」が新搭載されました。「Studio tuning」機能を使用することで、Xperia 1 IVで録音したボーカルや楽器音などクラウド処理し、ノイズなどの低減、ソニー・ミュージックエンタテインメント監修のスタジオクオリティの音質にアップコンバートされます。利用にはサブスクリプション登録が必要です。
外観比較
製品画像はドコモ版です。
表面
全体的なデザインは変わっていません。本体サイズも同じです。グーグルアシスタントボタンが廃止され、SIMカードスロットが側面から下面側に移動しています。
背面
価格比較
キャリア/地域 | Xperia 1 IV価格 | Xperia 1 III価格 |
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ドコモ | 190,872円 | 154,440円 |
au | 192,930円 | 178,000円 |
ソフトバンク | 未発表 | 188,640円 |
欧州 | €1,399(約18.9万円) | €1,299(約18.8万円) |
香港 | $9,699(約16万円) | $9,299(約15.3万円) |
台湾 | $36,990(約16万円) | $36,990(約16万円) |
国内では、auとソフトバンクのXperia 1 IIIは価格が高めの設定だったのでドコモの価格を基準とするとXperia 1 IVは約3.6万円上昇しています。
国内ほどではないですが、海外でも価格が上昇しています。何故か、台湾は変わっていません。