Xperia XZ Premiumの概要、対応ネットワークバンド、Z5 Premiumとの比較など

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Sony MobileがMWC 2017で「Xperia XZ Premium」「Xperia XZs」など4機種が発表されました。

今回発表された中で最上位モデルとなるXperia XZ Premiumは、HDR動画再生に対応した5.5インチ4Kディスプレイを搭載するプレミアムです。名前にPremiumを冠する機種は、2015年に発売されたXperia Z5 Premium以来となります。

ホワイトペーパーが公開されたので、Xperia XZ Premiumの詳細や対応ネットワークバンドなどを見ていきます。

Xperia XZ Premiumの概要

Xperia XZs、Z5 Premiumとの比較

同時に発表されたハイエンドモデルのXperia XZs、前プレミアムモデルのXperia Z5 Premiumと比較しながら、Xperia XZ Premiumがどんな機種か見ていきます。

機種名Xperia XZ PremiumXperia XZsXperia Z5 Premium
OSAndroid 8Android 7Android 7
SoCSnapdragon 835Snapdragon 820Snapdragon 810
本体
サイズ
156x77x7.9mm146x72x8.1mm154.4x76x7.8mm
重量191g161g180g
バッテリ3230mAh2900mAh3430mAh
画面5.5インチ
4K 2160x3840 HDR
5.2インチ
FHD 1920x1080
5.5インチ
4K 2160x3840
内蔵
メモリ
4GB/64GB eMMCorUFS4GB/32GB G8231
4GB/64GB G8232
3GB/32GB
外部
メモリ
microSD 最大256GBmicroSDXC 最大256GBmicroSDXC 最大200GB
背面
カメラ
19MP 1/2.3" ExmorRS 25mm F2.019MP 1/2.3" ExmorRS 25mm F2.023MP ExmorRS
前面
カメラ
13MP 1/3.06" ExmorRS 22mm F2.013MP 1/3.06" ExmorRS 22mm F2.05.1MP ExmorR
Wi-Fi802.11 a/b/g/n/ac802.11 a/b/g/n/ac802.11 a/b/g/n/ac
BluetoothBluetooth 5.0Bluetooth 4.2Bluetooth 4.1
USBUSB 3.1 Type-CUSB Type-CmicroUSB
生体認証指紋認証指紋認証指紋認証
NFC対応対応対応
おサイフ
ケータイ
---
ワンセグ/
フルセグ
-/--/--/-
耐久性IP65/IP68IP65/68IP65/IP68
SIMnanoSIMx2nanoSIMx2nanoSIMx2
その他---
発売時期2017年5月2017年4月2015年11月

Xperia XZ Premiumは、XZsと比較するとCPU性能、液晶サイズ、液晶解像度、HDR動画再生対応、バッテリ容量などが強化されています。

本体サイズはXZ Premiumの方が一回りほど大きいですが、厚みは僅かですが薄くなっています。

Z5 PremiumからはCPU性能、HDR動画再生対応、RAM容量、ストレージ容量、カメラ性能などの基本性能が格段に向上しています。一方でバッテリ容量が200mAhですが減少しています。バッテリライフが非公表のためどの程度の影響があるか不明です。

本体サイズはZ5 Premiumとほぼ同じです。重量は15g増加しています。

HDR動画再生対応

Xperia XZ Premiumは、世界初搭載となるHDR動画再生対応の4Kディスプレイが搭載されています。

HDRとは「High Dynamic Range」の頭文字をとった、映像に記録できるダイナミックレンジ(明暗差の幅)を拡大する技術です。HDR対応の液晶ディスプレイでは、より肉眼で見たときの風景に近い明暗差が表現可能になります。

Snapdragon 835

Xperia XZ Premiumに搭載されているSnapdragon 835は、Snapdragon 820より35%小型化、25%低消費電力を実現した最新ハイエンドプロセッサです。8つの新コアを搭載し処理速度は20%向上し、新GPUによりグラフィック性能も25%アップしています。

Quick Charge3より高速に充電可能なQuick Charge4もサポートしていますが、XZ PremiumはQT3までしかサポートしていないようです。

Motion Eye Camera

Xperia XZ Premiumには、スマホ初搭載となる「Motion Eye Camera」が搭載されています。

「Motion Eye Camera」は、「Super Slow Motion Video」「Predictive Capture」などの機能が備えた今回のXperiaの目玉となる機能です。

「Super Slow Motion Video」は、秒間960フレームの高速撮影によるスーパースローモーションの動画が可能になります。録画中、1回につき6秒間の撮影が可能で撮影中なら何回も使えます。

「Predictive Capture」は、ユーザが撮影する直前1秒間をバッファリングして、そのデータからタイミングのあった4枚の画像を作成し1枚を選択するというものです。動きの速いスポーツシーンに特に有効な機能です。

UFS(Universal Flash Storage)

Xperia XZ Premiumのストレージには、USFが採用されています。これまでに発売されたXperiaに採用されている可能性もありますが、ホワイトペーパーに記載されたのは初めてだと思います。

UFSは、一般的なeMMCと同程度の大きさや消費電力でありながらSSD並みの高速読み書きが可能なストレージデバイスです。eMMCの規格上の転送速度が周辺デバイスの性能に追い付いておらず、より高速な規格が求められ登場しました。

Xperia XZ Premiumは高速なストレージを搭載することで、高画質な動画やゲームなどのコンテンツ、写真や動画撮影などをこれまで以上にストレスなく利用できるようになっていると思われます。

ラインナップ

Xperia XZ PremiumにはシングルSIMモデルのG8141、デュアルSIMモデルのG8142という2つのモデルが存在します。

確認したかぎりですが、両モデルはSIM枚数以外に違いは無いようです。

デュアルSIMモデルは、これまで通り3G/LTEのDSDSだと思われます。

Xperia XZ Premiumのネットワークバンド

Xperia XZ Premium(G8141/G8142)、XZs(G8231/G8232)、Z5 Premium(E6853/E6833/E6883)の対応ネットワークバンドをまとめたものです。

G8141
G8142
UMTS HSPA+ 800 (Band VI), 800 (Band XIX), 850 (Band V), 900 (Band VIII), 1700 (Band IV), 1900 (Band II), 2100 (Band I) MHz
GSM GPRS/EDGE 850, 900, 1800, 1900 MHz
LTE (Bands 1,2,3,4,5,7,8,12,13,17,19,20,26,28,29,32,38,39,40,41)
G8231
G8232
UMTS HSPA+ 800 (Band VI), 800 (Band XIX), 850 (Band V), 900 (Band VIII), 1700 (Band IV), 1900 (Band II), 2100 (Band I) MHz
GSM GPRS/EDGE 850, 900, 1800, 1900 MHz
LTE (Bands 1,2,3,4,5,7,8,12,13,17,19,20,26,28,29,32,38,39,40,41)
E6853UMTS HSPA+ 850 (Band V), 900 (Band VIII), 1900 (Band II), 2100 (Band I) MHz
GSM GPRS/EDGE 850, 900, 1800, 1900 MHz
LTE (Bands 1,2,3,4,5,7,8,12,17,20,28,38,40)
E6833UMTS HSPA+ 850 (Band V), 900 (Band VIII), 1900 (Band II), AWS-1(Band IV), 2100 (Band I) MHz
GSM GPRS/EDGE 850, 900, 1800, 1900 MHz
LTE (Bands 1,2,3,4,5,7,8,12,17,20)
E6883UMTS HSPA+ 850 (Band V), 900 (Band VIII), 1900 (Band II), AWS-1(Band IV), 2100 (Band I) MHz
GSM GPRS/EDGE 850, 900, 1800, 1900 MHz
LTE (Bands 1,2,3,4,5,7,8,12,17,20,38,39,40,41)

Xperia XZ PremiumとXZsは、全モデルで対応ネットワークバンドに違いは無いようです。

Xperia Z5(Xperia Z5 Premiumを除く)から地域モデルが無くなり1モデルの対応バンドが大幅に増えました。

地域モデルが多少残るXperia Z5 Premiumからは対応ネットワークバンドは大きく増えています。また、LTEバンド19にも対応するようになったので使い勝手も向上しています。

3Gバンド

Band周波数通信キャリアG8141G8142
12100NTTドコモ(FOMAサービスエリア)
ソフトバンク(SoftBank 3G)
アジア
21900PCS
米AT&Tモビリティ
米T-Mobile
加Rogers
41700/2100AWS
米T-Mobile
5850米AT&Tモビリティ
豪Telstra
加Rogers
ブラジルClaro
Telemig Celular
6800NTTドコモ(800MHz帯再編終了前のFOMAプラスエリア)
8900フィンランドElisa
タイAIS
豪Optus
Vodafone
ソフトバンク(プラチナバンド)
19800NTTドコモ(800MHz帯再編終了後のFOMAプラスエリア)

4G/LTEバンド

Band周波数通信キャリアG8141G8142
12100NTTドコモ
KDDI/沖縄セルラー電話
ソフトバンク
中国、タイ、フィリピン
21900カナダ
中南米
31800NTTドコモ (東名阪バンド)
楽天モバイル(MNO)
ソフトバンク
中国、香港、台湾、タイ
豪州、ニュージーランド
欧州
41700/2100米国
5850豪州
中国
72600台湾、香港、タイ(予定)
TeliaSonera (北欧)
豪州、ニュージーランド
カナダ、中南米
8900ソフトバンク
中国、台湾
タイ、インドネシア
欧州
中南米
ニュージーランド
12700T-Mobile US
AT&Tモビリティ
13700ベライゾン・ワイヤレス
17700AT&Tモビリティ
ドコモパシフィック
19800NTTドコモ
20800欧州
251900米国 (Sprint)
26850KDDI/沖縄セルラー電話 (MFBI)
米国(Sprint)
中国(中国電信)
28700NTTドコモ
KDDI/沖縄セルラー電話
ソフトバンク/ウィルコム沖縄 (旧:ワイモバイル)
台湾
豪州、ニュージーランド
ブラジル、中南米
38-タイ(予定)
中国、台湾
欧州
ロシア
39-中国
40-タイ(予定)
中国、香港
豪州
インド
南アフリカ
インドネシア
41-米国 (クリアワイア)
中国
Wireless City Planning(AXGPサービス)
UQコミュニケーションズ(WiMAX 2+)
66-

日本対応

Modelドコモソフトバンク
3G4G3G4G
G81411/6/191/3/19/21/28/421/81/3/8/11/28/41/42
G81421/6/191/3/19/21/28/421/81/3/8/11/28/41/42

まとめ

Xperia XZ Premiumは、世界初となるHDR動画再生対応4KディスプレイやMotion Eye Cameraを搭載したソニーの技術の粋を終結したプレミアムという名にふさわしい機種だと思います。

4Kディスプレイを搭載したZ5 Premiumの時と同じくスマホには過ぎた性能であることは明白だと思いますが、それをわかっやるのが実にソニーらしくて良いと思います。

Xperia XZ Premiumの発売時期は2017年6月頃になるようです。日本ではドコモあたりから発売されると思います。

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