ガラホにプリインストールされているアプリは、画面サイズや操作性の関係からかなり絞り込まれ、また、アプリを追加しようにも大抵のガラホはGoogle Playに非対応なのでGoogle Playからアプリのインストールを行うこともできません。
一見不自由そうなガラホですが、保証対象外ながらアプリをインストールすることが可能です。
ガラホでadbが使える環境が整ったので、早速ガラホにアプリをインストールしていきたいと思います。
ガラホにアプリをインストールする方法の概要
ガラホにアプリを追加するには、次の2つの行程が必要です。
- アプリのapkファイルの入手
- 取得したapkファイルのインストール
厳密に言えば、ガラホへapkファイルの転送という工程もありますが、ここではapkファイルのインストールに含めて説明していきます。
作業にはadbを使える環境が整っていると便利ですが、adbを使える環境がなくてもインストールできるの場合があるで、環境がない場合には色々工夫してみてください。
アプリ(apkファイル)の入手
アプリのapkファイルは、APK Downloaderからの入手、スマホからの入手などの方法があります。
APK Downloaderから入手する
apkファイルは、APK Downloaderを利用すると簡単に入手できます。
APK Downloaderは、Google Playにあるアプリのapkファイルを簡単にダウンロード可能な便利なウェブサービスです。
Google Playからダウンロードしたいアプリのページを開き、そのページのURLをAPK Downloaderのサイトに貼り付けるとapkファイルのリンクが作成されるので、後はダウンロードするだけです。
残念なことに、リンクの作成に失敗するアプリ(失敗するアプリは恐らくダウンロード不可)もあるようです。失敗するアプリは方法を考えないといけないので、まずはapkファイルが入手可能なアプリから試してみてください。
スマホから入手する
apkファイルは、adbを利用してアプリがインストールされているスマホからも入手できます。
例えば、歩数を記録してくれるアプリ「歩数系」のapkファイルが欲しい場合、まずこのアプリのidを取得します。idは、アプリのページのURLから取得できます。
上記は歩数系のURLですが、URL引数のidの値「com.tayu.tau.pedometer」になります。
次に、インストールされているスマホからアプリのapkファイルの保存先(パス)を取得します。スマホにインストールされているアプリのパッケージリストは、以下のコマンドで取得できます。
> adb shell pm list packages -f
たくさんのパッケージが表示されますが、上で取得したidで検索すると簡単に見つかります。
package:/data/app/com.tayu.tau.pedometer-1/base.apk=com.tayu.tau.pedometer
上記が歩数系のパッケージ情報ですが、「/data/app/com.tayu.tau.pedometer-1/base.apk」がapkファイルのパスと確認できるので、これを抽出します。apkファイルは、以下のコマンドで抽出できます。
> adb pull /data/app/com.tayu.tau.pedometer-1/base.apk
3521 KB/s (1910937 bytes in 0.530s)
APK Downloaderと比較すると少々手間かもしれませんが、APK Downloaderで入手できない場合に利用するといいかもしれません。
アプリのインストール方法
apkファイルが入手できたので、ガラホにアプリをインストールしていきます。
adb経由でアプリをインストールする
adb経由でアプリをインストールするには、以下のコマンドを利用します。
> adb install (apkファイル)
歩数系のapkファイル名はbase.apkだったので、これをガラホにインストールします。
> adb install base.apk
2275 KB/s (1910937 bytes in 0.820s)
pkg: /data/local/tmp/base.apk
Success
Successと表示されればアプリのインストールは完了です。
インストールしたアプリは、「ツール」>「その他のアプリ」>「ダウンロード」から起動できます。
無事、歩数系が起動しました。
adbを使わずアプリをインストールする
adbを使わずガラホだけでアプリをインストールをするのは少々手間なので、ここでは概要だけ説明します。
インストールにはには、Bluetoothを使います。
インターネットからダウンロードしたapkファイルやSDカードに転送したapkファイルをインストールするのが簡単そうに思えますが、ガラホにプリインストールされているファイル管理アプリ「データフォルダ」ではアプリをインストールすることができません。
やり方は、まずPCやスマホからapkファイルをBluetooth経由でガラホに転送します。転送が完了すると通知メッセージが表示されるので、それをクリックすればインストールが可能です。
最初に「データフォルダ」ではアプリをインストールできないと書きましたが、「データフォルダ」以外のファイル管理アプリからならインストールが可能なので、1つ目にインストールするアプリとしてESファイルエクスプローラーなどのファイル管理アプリお薦めです。
最初にESファイルエクスプローラーをインストールしておけば、2つ目以降のアプリはインターネットからダウンロードしたapkファイルなどをESファイルエクスプローラーからインストールが可能になります。
インストール前に、「設定」>「ロック・セキュリティ」から「提供元不明のアプリ」の項目にチェックを入れておくのを忘れずに。
まとめ
アプリによっては動作しなかったり操作に難があったりしますが、動作してしまえば操作についてはタッチクルーザーEXでだいたい何とかなります。よく使うアプリは、「文字」ボタンで開く「お気に入り」に入れておくと便利です。
ガラホは、こうしてアプリの追加が自由にできる非常に便利なガジェットです。アプリの追加には少し手間がかかるので万人向けではありませんが、機会があったら試してみると色々楽しめると思います。