モバイルアプリの解析などをしている米国会社Apteligentが、Android 5.xから6.0にバージョンアップに関する端末メーカーの対応状況を分析したレポートを公表しました。
Apteligent Data Report: Android Manufacturer Edition | Apteligent
このレポートでは、どの端末メーカーがOSアップデートを迅速に開始し、積極的に展開(多くの端末に提供)しているかを中心にレポートされています。
レポートによると、米国市場ではMotorolaが最も早くAndroid 6.0へのアップデートを開始し、HTCの展開スピードが最も早いという結果です。
Sony Mobileは、OSアップデートの最も早いMotorolaが1月だったのに対して5月、展開スピードも他の端末メーカーと比較するとかなりゆっくりという結果です。
ただし、これは端末メーカーの戦略の違いによるところが大きく影響するようです。モトローラやLGは、最初に規模の小さい機種にOSアップデートを行い、2カ月ほど経過してからアップデートを拡大しています。一方で、Sony Mobileは最新機種のXperia Z5からOSアップデートの提供を開始しました。
しかしながら、それを考慮しても他の端末メーカーと比較するとSony Mobileは開始も展開も遅い印象です。
また、レポートではアプリの平均クラッシュ率の調査も行われています。
それによると平均クラッシュ率はSony Mobileが最も低い0.08%で、アップデートの開始は遅いが安定性は最も高いという結果になっています。
最新のOSを早く使ってみたいという気持ちもありますが、出来るだけ安定して使い続けたいという気持ちもあるだけに、どちらを優先させるかはなかなか難しい選択かもしれません。