海外用にXperia X Compact F5321を買いました。
過去には対応バンドの関係からXperia VとSIMロック解除したXperia Z3 Compact SO-02Gを併用していた時期もありましたが、最近は都市部ならSO-02Gでも何とかなっていたのでSO-02Gの出番ばかりでした。
山間部で電波の入りが悪い事が何度かあって以来、対応バンドが豊富な機種の購入を検討していたところ、年明けにF5321がセールになったのを機に購入しました。
商品レビューなんかは他のサイトでも散々やってると思うので、購入でちょっと気になった点を書いてみようと思います。
海外モデルのXperia X Compactは地域コード(CDA)を意識する必要がある
海外モデルのXperia X Compactを購入する場合、これまで以上に地域コード(CDA)を意識する必要があるかもしれません。
普段、海外モデルと一括りに言っていますが、同じ機種でも色々な国や地域で販売されるので、その地域の特性にあったカスタマイズがされ微妙に異なっています。
地域コード(CDA)とは、その端末がどこ向けにカスタマイズされたものかを判断するためのものです。ちなみに私のF5321のCDAは「ギリシャ版」です。
これまでもCDAによる違いはありましたが些細なものでした。しかし、F5321では”些細”では済まないものがいくつかあります。
アップデート提供速度に大きな差がある
2月1日に海外モデルに2月のセキュリティパッチが適用されたビルドの提供が開始されました。多くの地域に提供されている状況ですが、執筆時点でギリシャ版の提供はありません。
メジャーアップデートの場合には全体に拡大していくまでに時間がかかるのが通例ですが、マイナーアップデートの場合には比較的早く全体に提供が開始されます。
今回、アジア地域ではシンガポール版、タイ版などには提供されていますが、その一方で台湾版、香港版には未だNougatの提供されていないという状況です。
この様にCDAの違いによるアップデート提供にはかなり差があるので、可能なら配信の早い地域のCDAを選択するが無難です。
POBox Plusがプリインストールされていない
F5321には、Xperiaで定番の「POBox Plus」がプリインストールされていません。
F5321をAndroid 7.0 Nougatにアップデートして使ってみたら、日本語キーボードがない事に気づいたのが事の始まり。調べてみたら、NougatアップデートからCDAによってはPOBox Plusがプリインストールされていないようです。
EXPANSYSで購入したのでてっきり香港版かと思いましたが、届いたのはギリシャ版でした。香港版にはAndroid 7.0 Nougatにアップデートされない(遅いだけ?)という話がありますが関係あるのでしょうか?どうせならアップデートが早い北欧版とか近場のシンガポール版がよかったんですけど。
これまで他のCDAのROMを焼いてもCDAの差(せいぜい表示が少し違う程度)を意識する事はありませんでしたが、POBox Plusが入ってないと今後は多少CDAを意識する必要があるかもしれません。
Google 日本語入力もありますが、日本語入力は使い慣れたPOBox Plusがベストです。
POBox Plusは自分でインストールする事もできますが、決してお薦めできる方法ではないのでプリインストールされているに越したことはありません。
タイ版にはプリインストールされているそうです。
米国版は指紋認証機能が無効
指紋認証が搭載されたZ5以降、米国版は指紋認証が無効化されているのが現状です。
他のCDAに焼き直せば指紋認証が利用できるようになるようなのでハードウェア的な違いは無いようです。
Z5発売時には技術的な問題かという話もありましたが、慣例化してくると法的な問題や市場的な問題があるのかもしれません。
という事なので、米国版だけは避けた方が無難です。
地域コード(CDA)の調べ方
地域コード(CDA)は、電話アプリで「*#*#7378423#*#*」を入力すると確認できます。
Customization Versionの最初の9文字(1305-0028)がCDAです。そして、XperiFirm(最初の画像)を使うと、どこの国、地域のCDAかわかります。
私のF5321のCDAはギリシャ版(1305-0028 Customized GR)でした。
購入前の場合、ショップに尋ねればだいたい教えてもらえます。
まとめ
別のCDAのROMを焼いてしまえば気にする必要ない話なんですが、みんながするとは思わなかったので少し書いてみました。
焼き直しを考えていない人は地域コード(CDA)を意識して購入してみてください。