ソニーの経営方針説明会が21日に開催され、モバイル・コミュニケーション事業の事業計画が紹介されました。
スマートフォン事業は、東南アジアやオセアニア、アフリカほか多くの地域から撤退し、アジアの一部(日本、台湾、香港)および欧州に注力。また、販売・設計・生産体制も見直し、機能の集約を進めていく計画の様です。
これまでの事業規模から考えると大きく縮小されていくことになりますが、過去ハイエンドモデルに注力していくという方針があったことを考えると途上国からの撤退は既定路線だったのかもしれません。
2019年度中に構造改革を完遂し、2020年度にOPEXを50%半減、総コストを57%削減し黒字化を目指すとされています。
提供地域を大きく縮小し、販売台数も大きく減少する中、大きな利益を確保していくことは困難です。構造改革が計画通りにいかなければ損失だけが膨らむ可能性もありそうです。
2020年に2018年度並の利益マージンが確保できるのかという部分に懸念がありますが、売れるハイエンドモデルを産み出せれば実現可能な計画ではないかと考えます。
Xperiaフラッグシップモデルは、今後ソニーグループの最先端技術を全て集結させていくという計画です。
事業の縮小と注力は、最終的にここに集約されます。売れるハイエンドモデルを産み出さなければ計画が達成されるのは困難ですが、幸いなことに間もなく発売となる「Xperia 1」の前評価は高いです。
将来、「DepthSense」が実装されれば、かなり面白くなりそうです。ToFセンサーの量産が夏頃には一部開始されるという話なので、今年後半に登場するモデルには搭載されてくるかもしれません。
正直なところXperiaを使い続けている身としては、製品が良かろうが悪かろうがXperia以外を選択することはなさそうなので、事業を継続して貰えればそれだけで十分です。