「Xperia XA2」は、Sony MobileがCES 2018に合わせて発表された5.2インチ液晶搭載のミッドレンジモデルのスマートフォン。
Xperiaのミッドレンジモデルは残念ながら日本では発売されないモデルですが、Xperiaらしい仕上がりと必要十分な性能を兼ね備えた使い勝手がよいモデルです。
前機種の「Xperia XA1」と比較しながら「Xperia XA2」の概要、対応ネットワークバンドなど確認していきたいと思います。
「Xperia XA2」の概要
機種名 | Xperia XA2 | Xperia XA1 |
---|---|---|
OS | Android 8 | Android 7 |
SoC | Snapdragon 630 | MediaTek Helio P20 |
本体 サイズ | 142x70x9.7mm | 145x67x8.0mm |
重量 | 171g | 143g |
バッテリ | 3300mAh | 2300mAh |
画面 | 5.2インチ FHD 1920x1080 | 5.0インチ HD 1280x720 |
内蔵 メモリ | 3GB/32GB eMMC | 3GB/32GB |
外部 メモリ | microSDXC 最大256GB | microSD 最大256GB |
背面 カメラ | 23MP 1/2.3" ExmorRS F2.0 | 23MP 1/2.3" ExmorRS IMX300 24mm F2.0 |
前面 カメラ | 8MP 1/4" ExmorR F2.4 | 8MP 1/4" ExmorRS IMX219 23mm F2.0 |
Wi-Fi | 802.11 a/b/g/n | 802.11 a/b/g/n |
Bluetooth | Bluetooth 5.0 | Bluetooth 4.2 |
USB | USB Type-C | USB Type-C |
生体認証 | 指紋認証 | - |
NFC | 対応 | 対応 |
おサイフ ケータイ | - | - |
ワンセグ/ フルセグ | -/- | -/- |
耐久性 | - | Corning Gorilla Glass |
SIM | nanoSIMx2 | nanoSIMx2 |
その他 | - | - |
発売時期 | 2018年2月 | 2017年4月 |
性能が変わった点をピックアップしてみました。
- SoCがMediaTekからQualcommに変更
- 液晶サイズが5.0→5.2にインチアップ
- 液晶解像度がHD→FHDに向上
- フロントカメラが120度超広角レンズ
- バッテリ容量が2300mAh→3300mAhに大幅アップ
- Bluetoothが4.2→5.0にバージョンアップ
- 指紋認証機能を搭載
- 重量が143g→171gに大幅増量
これまでXperiaのミッドレンジモデルにはMediaTek製SoCが搭載されてきましたが、Xperia XA2にはQualcomm製Snapdragon 630が搭載となっています。サプライヤが変更になったので単純な性能の比較は難しいですが一長一短といったところだと思います。
液晶は5.0→5.2にインチアップ、解像度もHD→FHDと大きく性能が向上しています。5インチ台の液晶でHD画質だと画面の粗さが気になりますが、FHDで画質が向上し大幅に見やすくなっています。
バッテリ容量が2300mAh→3300mAhに大幅アップしています。GSMArenaのBattery life testsの結果でもXperia XA1の72時間に対しXperia XA2が92時間と増量の効果が出ています。Xperiaシリーズ最高と言われるXperia Z3 Compactの101時間には及びませんが、十分バッテリ持ちが長いと言えるレベルです。
しかし、バッテリ容量が増えた影響か重量が143g→171gに大幅に増量しています。重量バランス次第ですが、重量感は少なからずあると思います。
Xperia XA2では指紋認証が搭載されました。昨年発表されたXperia XA Plusでに指紋認証がXperiaのミッドレンジモデルに初搭載となりましたが、今後はミッドレンジモデルにも標準搭載となるようです。
全体的に見てかなり充実した性能向上と言ってもよいと思います。
Xperia XA2の外観
Xperia XA2
Xperia XA1
Xperia XA2の外観は大きく変化しています。エッジ部分がより丸みを帯び、上下のベゼルも小さくなった影響で全体的にすっきりした印象となっています。
液晶サイズが5.0→5.2インチへと大きくなり、高さは3mm減少、幅が3mm増加と変化しています。手に持った時、幅3mmの増加がどの程度影響するか今のところ不明ですが、エッジ部分がより丸みを帯びたことでホールド感は悪くないと思われます。
新たに搭載の指紋認証は背面中央のやや上部に配置されています。比較的アクセスしやすい配置ではないかと思います。
「Xperia XA2」の対応ネットワークバンド
アジア・新興国向けのDual SIMモデル「Xperia XA2 H4133」と「Xperia XA1 G3116」を比較してみます。
対応ネットワーク概要
機種名/Model | ネットワークバンド | |||
---|---|---|---|---|
Xperia XA2 H4133 | 3G | B1/2/5/8 | ||
4G | B1/2/3/5/7/8/28/38/39/40/41 | |||
5G | 非対応 | |||
Xperia XA1 G3116 | 3G | B1/2/5/8 | ||
4G | B1/3/5/7/8/28/38/39/40/41 | |||
5G | 非対応 |
3Gネットワーク詳細
Band | 周波数 | 通信キャリア | H4133 | G3116 |
---|---|---|---|---|
1 | 2100 | NTTドコモ(FOMAサービスエリア) ソフトバンク(SoftBank 3G) アジア | ○ | ○ |
2 | 1900 | PCS 米AT&Tモビリティ 米T-Mobile 加Rogers | ○ | ○ |
5 | 850 | 米AT&Tモビリティ 豪Telstra 加Rogers ブラジルClaro Telemig Celular | ○ | ○ |
8 | 900 | フィンランドElisa タイAIS 豪Optus Vodafone ソフトバンク(プラチナバンド) | ○ | ○ |
4Gネットワーク詳細
Band | 周波数 | 通信キャリア | H4133 | G3116 |
---|---|---|---|---|
1 | 2100 | NTTドコモ KDDI/沖縄セルラー電話 ソフトバンク 中国、タイ、フィリピン | ○ | ○ |
2 | 1900 | カナダ 中南米 | ○ | - |
3 | 1800 | NTTドコモ (東名阪バンド) 楽天モバイル(MNO) ソフトバンク 中国、香港、台湾、タイ 豪州、ニュージーランド 欧州 | ○ | ○ |
5 | 850 | 豪州 中国 | ○ | ○ |
7 | 2600 | 台湾、香港、タイ(予定) TeliaSonera (北欧) 豪州、ニュージーランド カナダ、中南米 | ○ | ○ |
8 | 900 | ソフトバンク 中国、台湾 タイ、インドネシア 欧州 中南米 ニュージーランド | ○ | ○ |
28 | 700 | NTTドコモ KDDI/沖縄セルラー電話 ソフトバンク/ウィルコム沖縄 (旧:ワイモバイル) 台湾 豪州、ニュージーランド ブラジル、中南米 | ○ | ○ |
38 | - | タイ(予定) 中国、台湾 欧州 ロシア | ○ | ○ |
39 | - | 中国 | ○ | ○ |
40 | - | タイ(予定) 中国、香港 豪州 インド 南アフリカ インドネシア | ○ | ○ |
41 | - | 米国 (クリアワイア) 中国 Wireless City Planning(AXGPサービス) UQコミュニケーションズ(WiMAX 2+) | ○ | ○ |
日本対応
Model | ドコモ | ソフトバンク | ||
---|---|---|---|---|
3G | 4G | 3G | 4G | |
H4133 | 1/6/19 | 1/3/19/21/28/42 | 1/8 | 1/3/8/11/28/41/42 |
G3116 | 1/6/19 | 1/3/19/21/28/42 | 1/8 | 1/3/8/11/28/41/42 |
どちらでも十分に使えそうですが、プラチナバンドに対応しているソフトバンクの方が相性がよさそうです。